
第一種利用運送業として取扱業を専門とするトランスネット株式会社は、自社便を持たずに全国各地への配送手配を担っています。かつては電話営業を中心とした求荷求車が主流でしたが、1件ずつのアプローチには限界があり、広範囲から効率的に情報を収集する仕組みの構築が課題でした。
その打開策として導入したのが、豊富な情報網と並行処理を可能にするトラボックスです。導入後はトラボックスを活用した取引によって業務が効率化され、数十社に上るパートナー企業との直接取引へと発展しています。今回は、同社取締役の西森 雄大様と、営業配車担当の宮下 憂亜様にお話を伺いました。
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<導入前の課題>
・運送会社への電話営業を中心に求車を行っており、多大な工数が発生していた
・1件ずつ電話をかけるアプローチには時間的な限界があった
・複雑な行程の配車において、広範囲から一括で情報を集約する仕組みが不足していた
<導入の決め手>
・他社サービスを凌駕する圧倒的な情報網と加盟社数をトラボックスが有していた
・問い合わせを受けながら別の電話営業を並行して行える機能性が優れていた
・立ち上げメンバーがグループ会社での過去の運用実績を通じて利便性を実感していた
<導入後の効果>
・月平均900〜1,000件の案件を手がけ、状況に応じてトラボックスの情報を活用することで配車業務を最適化
・システム経由での単発取引から、数十社に上る運送会社との直接取引へと発展した
・時間帯や曜日ごとのトラック動向をリアルタイムで把握し、先手を打った配車計画が可能になった
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──御社の事業内容と取り扱っているお荷物について教えてください。
西森様:当社は第一種利用運送業として、取扱業を専門に行っております。自社便は保有しておらず、関東発をメインに全国各地への配送依頼を受け、地方から戻ってくるトラックの帰り便に荷物を載せる形で車両を手配しています。
取り扱う車種は4トン車や大型車の平ボディ、ウィング、ユニック車、パワーゲート車などの特殊車両が中心で、配送方法はチャーター便を主としております。
──トラボックスを導入する以前は、どのような方法でトラックを探していたのでしょうか?
西森様:トランスネットとしてトラボックスを導入する以前の話ではなく、当グループが取扱業を始めた30〜40年前の営業手法になりますが、当時は非常にアナログな方法で協力会社さんを探していたと聞いています。
具体的には、職業別電話帳であるタウンページを入手し、掲載されている運送会社さんに一社ずつ電話をかけていました。さらにトラックステーションへ出向き、停車しているトラックの窓ガラスに名刺を貼り付けて、帰り荷物がある旨を案内していたそうです。近年行っている方法ではなく、情報を集める手段が限られていた時代の、地道な営業活動でした。
──電話を中心とした業務において、現場ではどのような課題を感じていたのでしょうか?
宮下様:電話によるアプローチには、時間的な限界があります。1件ずつかけていく作業は、どうしても多大な工数を要するものです。
配車においてはシンプルな行程もあれば、積み替えが発生するような複雑な行程もあります。そうした状況のなかで、広範囲から一気に情報を集めたいという課題感は、現場として常に抱えていました。より効率的な情報収集の手段を求めていたのです。
──トラボックスを導入された経緯についてお聞かせください。
西森様:当社は設立当初、9年前からトラボックスを導入しています。母体であるグループ会社がすでにトラボックスを活用しており、現場での実績も十分に積み重ねられていました。設立メンバー3名も実務を通じてその利便性を実感していたため、設立と同時にそのまま引き継ぐ形で導入を決めました。過去の運用実績から、新会社においても欠かせない基盤になると判断したのです。
──他の求荷求車サービスも存在するなかで、トラボックスを選び続ける理由をお聞かせください。
西森様:最大の理由は、他社と比較して圧倒的な情報網と高い能力を備えている点です。当社は特定の協会・団体に所属していないため、業界団体が提供する専用ネットワークを利用できる環境にありません。類似サービスから営業を受ける機会もありますが、機能面でトラボックスには及ばないと判断しています。
当社は北海道から鹿児島まで、日本全国の配車に対応しています。担当者ごとにエリアや車種を分けながら、全国各地の案件を手配している形です。その中で、トラボックスには多くの運送会社さんが登録されており、電話営業を軸にした日々の配車業務を補完する情報源として活用しやすい点が、選び続けている理由です。
──現場の配車担当者として、トラボックスのどのような点に魅力を感じていますか?
宮下様:複数の業務を同時に進められる機能性が、現場視点での最大の魅力です。電話営業だけでは1件ずつアプローチするしかなく、時間的な制約を避けられませんでした。しかしトラボックスを活用すれば、積み替えが発生するような複雑な案件を掲載しながら、並行して別の電話営業を行うことができます。トラボックス上で問い合わせを受け付けつつ別の作業もこなせるため、まるで自分がもう一人いるような感覚で業務が進められます。限られた人員で効率的に情報収集と配車手配を行えるこの環境が、現場での利用を強く後押ししています。
──トラボックスは日々の業務にどのような変化をもたらしましたか?
宮下様:日々の状況把握と配車計画の構築において、欠かせない役割を担うようになりました。時間帯や曜日ごとのトラックの動向をリアルタイムで確認できる環境が整ったことが、大きな転換点です。
実際、業務開始時にトラボックスを開き、、エリアごとに画面を分割して、一日の中でたびたび状況を確認しています。トラックが不足しそうな日は事前に業者様へ声をかけ、余裕がある日は情報を限定公開するなど、先手を打った配車計画が実現しました。トラボックス上の情報網を活用することで、戦略的な業務進行が可能になったと実感しています。
──実際の取引において、トラボックスはどの程度の割合を占めているのでしょうか?
西森様:月平均900〜1,000件の案件のうち、何割かの取引でトラボックスが関与しています。荷物の受託・求車のいずれかの段階で活用する機会が多く、全配車担当者が毎日必ず複数件の手配をトラボックス経由で完了させている状況です。
──トラボックスを通じた新たな取引先との関係構築は、どのように進んでいますか?
西森様:トラボックス経由での単発の取引が、直接電話でやり取りする継続的な関係へと発展するケースが多数生まれています。定期的な荷物の手配を重ねるうちに、双方の間に自然と信頼関係が育まれていくのです。
最初はトラボックス上でやり取りを始めた運送会社様から、システムを経由せずに「明日の荷物はないか」と直接電話をいただくようになった例もあります。トラボックスは単なるマッチングツールにとどまらず、長期的なパートナー企業を開拓する入り口としての役割も果たしています。
──長期的なパートナー企業を開拓する上で、特に役立っている機能はありますか?
宮下様:「限定荷物」機能が非常に効果的です。特定の業者様へ向けて的確に荷物情報を案内できるため、関係構築に大きく役立っています。全体公開で問い合わせを受けたあと、条件面で合意した企業様向けに専用ページを作成するケースや、事前に電話で合意した企業様へ直接限定公開するケースなど、活用の形はさまざまです。「おまかせ請求」を希望される業者様への案内にも活用しています。
現在は全体公開が9割を占めるものの、特定の企業様へ確実に荷物を届けるための手段として定着しました。
──今後、トラボックスにはどのような役割を期待していますか?
西森様:トラボックスは非常に便利で、業務を進める上で助けになっているツールです。当社がこれまで大切にしてきた電話での営業活動や関係構築と組み合わせることで、配車業務をより円滑に進められると感じています。
今後も、業務を支えるツールとして、トラボックスと上手に付き合っていければと考えています。
──どのような企業に、トラボックスの導入をお勧めしたいですか?
宮下様:少人数で運営している企業や、急な配送依頼が多い企業に向いているサービスだと感じています。一人でかけられる電話の本数には限界がありますが、システムを活用すれば複数の手配を同時に進められます。当日にメーカーから急ぎの荷物を依頼されるような、時間との勝負になる場面で特に力を発揮するでしょう。
西森様:現在の運送不況のなかで、社長ご自身もドライバーを務めながら事業を切り盛りされているような中小規模の運送会社さんにお勧めしたいです。トラボックスを導入して新たな仕事を増やすきっかけにしていただけたら、大きな可能性が広がるのではないでしょうか。