
本調査の背景
2022年度の道路貨物運送業の倒産は燃油高騰など物価高の影響も大きく、263件(東京商工リサーチ調べ)と、前年度の1.4倍に急増し、2年連続で前年を上回っています。そのような状況の中で、2024年問題まで残り半年に迫った現在、影響が大きいとされる運送会社の対応状況、適正な運賃の収受有無、荷主への要望などをアンケート調査しました。
【調査概要】
・調査方法:インターネット調査
・調査時期:2023年9月6日〜10月3日
・調査対象:全国、男女、20~60代、トラボックス会員の運送会社の代表者・配車担当、307名
※小数点第二位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
※本調査を引用される際には、「トラボックス調べ」と必ずご記載ください。
政府は10月6日(金)、物流業界の「2024年問題」に関する関係閣僚会議を開き、緊急対策「物流革新緊急パッケージ」を発表しました。この中で、国が示す運賃水準に関して「荷待ち、荷役の対価を新たに加算する見直しを図り、年内に引き上げ幅を公表する」として、運送業者の適正な運賃確保や賃上げに必要な法整備を進めると公表しています。
<物流革新緊急パッケージ>
1.物流の効率化
-即効性のある設備投資・物流DXの推進
-モーダルシフトの推進
-トラック運転手の労働負担の軽減、担い手の多様化の推進
-物流拠点の機能強化や物流ネットワークの形成支援
-標準仕様のパレット導入や物流データの標準化・連携の促進
-燃油価格高騰等を踏まえた物流GXの推進(物流拠点の脱炭素化、車両のEV化等)
-高速道路料金の大口・多頻度割引の拡充措置の継続
-道路情報の電子化の推進等による特殊車両通行制度の利便性向上
2.荷主・消費者の行動変容
-宅配の再配達率を半減する緊急的な取組
-政府広報やメディアを通じた意識改革・行動変容の促進強化
3.商慣行の見直し
-トラックGメンによる荷主・元請事業者の監視体制の強化(「集中監視月間」(11~12月)の創設)
-現下の物価動向の反映や荷待ち・荷役の対価等の加算による「標準的な運賃」の引き上げ(年内に対応予定)
-適正な運賃の収受、賃上げ等に向け、次期通常国会での法制化を推進
2024年問題の事業影響範囲としては、「長距離運行の減少・廃止」、「荷主との料金交渉」、「営業収入の減少」が上位を占めており、
労働時間制限の影響が大きい長距離運行減少や廃止に伴う売上減少を見込む回答が多くありました。
長距離運行に関しては21-30%減るとの回答がやく2割と一番多い結果となり、具体的な売上減少見込みとしては、
11-20%減少(27.0%)、21-30%減少(22.5%),10%以下(21.2%)が比率として多い回答となりました。.png)
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84.0%は減ると回答しており、2024年問題の影響の大きさを伺える結果となっています。
以下に、減ると回答した方と変わらないと回答した方のコメントを抜粋いたしました。
-減ると回答した方のコメント抜粋
・詳細な時間管理にはIT化が必須であり、立ち遅れた企業は生き残れないと思う
・法令順守されない会社は淘汰され、中堅企業にM&Aされる動きが加速すると思う
・労働時間の縛り、運賃交渉、給料アップ、売り上げ減少、全部をクリアするのは難しい
-変わらないと回答した方のコメント抜粋
・ドライバー確保は厳しいが事業者は減らないと思う
・一般貨物運送事業は日本の物流を担う業務なので
・廃業する会社があっても新規も相変わらず出てくる.png)
-2024年問題への対策を実行中は32.9%、小規模運送会社ほど対策が出来ていない
「対策を実行中」「対策の必要がない(=すでに規制水準を満たしている)」を
合わせると39.1%で、半数以上が現時点で対策が出来ていないことが明らかになりました。
さらに、トラックの保有台数別の対策状況では保有台数が少ない小規模の運送会社ほど対策の実施率が低いことが見受けられます。

-実行中・計画中の対策について
実行中・計画中の対策上位は、荷主への交渉(80.7%)、運行計画の見直し(69.1%)、賃金や労働環境の見直し(61.4%)となっています。
この結果から対策できている運送事業者はしっかりと運行状況の実態を可視化し適正な運賃や付帯作業含めた運行計画の見直しを行うことで、荷主に対して適切な提案と交渉ができていると推察できます。.png)
直近1年における従業員の採用状況について十分に採用できると回答は18.3%にとどまっており、
離職状況においては62.4%離職しているといった回答結果となりました。.png)
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トラボックスでは本調査結果も踏まえ、運送会社向けに2024年問題を乗り越え、2024年以降も勝ち続けるために必要な対策方法と実際の取り組み、苦戦したことなどについて、運送会社の経営者を招きリアルな声をお届けするセミナーを定期的に開催しています。
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